【検証】RCA変換器の遅延は大きいのか
今回は、RCA変換器の映像遅延について検証しました。
ついでにキャプチャーボード、液晶テレビとの比較も行いました。
----------
「目次」
■はじめに
・背景
・ 検証方法
■検証結果
・RCA変換器/キャプチャーボード
■まとめ
----------
・はじめに
背景
私はしばし、スーパーマリオ64のリアルタイムアタック(以下、RTA)をプレイしているのですが、RTAでは「できるだけ遅延の少ない環境でプレイする方が良い」とされています。
「ブラウン管テレビが最も遅延が少ない」と言われてますが、個人的にブラウン管テレビを導入するハードルは高いと思っています。
ブラウン管テレビ以外の方法で、最も遅延の少ないプレイ環境を知るため、今回の検証を行いました。
検証方法
検証方法は以下の通りです。
①Nintendo 64の映像出力を分配
②比較する機器にそれぞれ接続、同じ2つのディスプレイに出力(テレビを除く)
③スーパーマリオ64のタイマーを表示(ピーチのかくれスライダー)
④画面をiPhone7のスローモーション機能で録画(720p/240fps)
⑤録画した動画をコマ送りし遅延を確認
・検証結果
※動画準備中。。。
RCA変換器 HDMI出力タイプ/VGA出力タイプ
左側がHDMI出力タイプ、右側がVGA出力タイプです。
VGA出力タイプの方が先にタイマーが表示されています。
HDMI出力の方にタイマーが表示されたのは、3フレーム後でした。
秒数に換算すると、3(フレーム) × 0.0042(秒) = 0.0126(秒)
約0.0126秒、VGA出力タイプの方が遅延が少ないという結果になりました。
RCA変換器/液晶テレビ
液晶テレビの淵に色々反射してしまったのでモザイクをかけてます。
上側がRCA変換器(HDMI出力タイプ)、ディスプレイの応答速度は5ms(GtG)です。
RCA変換器の方が先にタイマーが表示されています。
液晶 テレビの方にタイマーが表示されたのは、8フレーム後でした。
秒数に換算すると、8(フレーム) × 0.0042(秒) = 0.0336(秒)
約0.0336秒、RCA変換器の方が遅延が少ないという結果になりました。
RCA変換器/キャプチャーボード
左側がRCA変換器(HDMI出力タイプ)、右側はキャプチャーボード(I-O DATA GV-USB2)とOBSを使用し表示しています。
RCA変換器の方が先にタイマーが表示されています。
キャプチャーボードの方にタイマーが表示されたのは、12フレーム後でした。
秒数に換算すると、12(フレーム) × 0.0042(秒) = 0.0504(秒)
約0.0504秒、RCA変換器の方が遅延が少ないという結果になりました。
~ まとめ ~
結論として、RCA変換器の遅延は大きくないと思います。
今回の検証結果をまとめた表です。
出力方法 | 遅延(秒) |
RCA → VGA変換 | 0(基準) |
RCA → HDMI変換 | 約0.0126 |
液晶テレビ | 約0.0462 |
キャプチャーボード | 約0.063 |
注意点として、RCA変換器(VGA出力タイプ)は音声出力ができません。
そのため、音声が必要な場合は別の手段でとる必要があります。
また、使用するキャプチャーボードや液晶テレビが違えば、結果が変わることも十分に考えられますし、測定誤差もあると思いますので、あくまで参考程度にして頂けると幸いです。
商品リンク(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B016UCDXCS/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s01?ie=UTF8&psc=1
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B085C36G2G/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
・キャプチャーボード
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00428BF1Y/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
・ディスプレイ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07JPXTL28/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1